ユンボ・重機を購入した場合、減価償却によって取得費用を複数年にわたり経費として計上します。ただし、法定耐用年数は使用する業種によって異なり、中古の場合は耐用年数の考え方にも注意が必要です。

この記事では、ユンボ・重機の法定耐用年数や減価償却の計算方法、中古ユンボを購入する際の選び方を解説します。

ユンボ・重機の減価償却で知っておきたい法定耐用年数

ユンボ・重機の法定耐用年数は、使用する用途や業種によって異なります。まずは、主な用途別の法定耐用年数を確認しましょう。

用途・業種 法定耐用年数 主な使用例
総合工事業 6年 建設業・土木業・解体業
農業 7年 農地造成・圃場整備
林業 5年 作業道整備・木材搬出
鉱業・採石業・砂利採取業 6年(設備によって3~12年) 掘削・積込・採石
その他(自走式作業用機械) 8年 上記に該当しない用途

※出典:e-GOV 法令検索「減価償却資産の耐用年数等に関する省令 別表第二」
https://laws.e-gov.go.jp/law/340M50000040015/#Mpat_2

ユンボ・重機の法定耐用年数は、機種ではなく用途・業種によって決まります。建設業で使用する場合は6年ですが、林業では5年、農業では7年となるなど、同じユンボでも耐用年数が異なります。

新品ユンボ・重機の減価償却方法と計算方法

新品のユンボ・重機を購入した場合は、定額法または定率法によって減価償却費を計算します。それぞれの仕組みと計算方法を解説します。

減価償却とは

事業で使用する重機は、時間の経過で価値が減少する「減価償却資産」とよばれています。重機を購入したときに全額経費にせず、毎年、一定割合を減価償却費として経費を計上することになります。

減価償却の方法には、定額法と定率法があり、資産の種類ごとに償却方法を選定します。法人の場合、届出書や申請書を提出しなければ、建物・建物付属設備・構築物以外は定率法(個人事業主は定額法)となります。

なお、ここでは、平成19年4月1日以降に取得したケースで解説します。

※出典:国税庁「No.2100 減価償却のあらまし」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2100.htm

定額法による減価償却

定額法は、届出をしなければ、個人事業主が選定する償却方法です。

定額法は、毎年同額の減価償却費を計上する方法で、次の計算式で減価償却費を算出します。

各年の減価償却費 = 取得価額 × 定額法の償却率

※出典:国税庁「No.2106 定額法と定率法による減価償却(平成19年4月1日以後に取得する場合)」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2106.htm

定率法による減価償却

ユンボや重機であれば、届出をしない限り、法人は定率法を選定することになります。

定率法は、未償却残高を基準に減価償却費を計算する方法で、1年目の減価償却費は、次の計算式で算出します。

1年目の減価償却費 = 取得価額 × 定率法の償却率

2年目以降は、取得価額から前年までの減価償却費の合計額を差し引いた金額をもとに計算します。定率法は初期の減価償却費が大きく、その後は年々減少する点が特徴です。

※出典:国税庁「No.2106 定額法と定率法による減価償却(平成19年4月1日以後に取得する場合)」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2106.htm

中古ユンボ・重機の減価償却と耐用年数の考え方

中古ユンボや重機を購入した場合は、取得後に使用できる期間を見積もり、その年数を耐用年数とすることができます。使用可能期間の見積もりが困難な場合は、「簡便法」による耐用年数の算定も可能です。

ここでは、中古ユンボ・重機の耐用年数の計算方法や、経過年数が分からない場合の考え方を解説します。

簡便法による耐用年数の計算方法

簡便法では、中古ユンボ・重機の経過年数と法定耐用年数をもとに、耐用年数を計算します。

  • 法定耐用年数を経過している場合:法定耐用年数 × 20%
  • 法定耐用年数を経過していない場合:(法定耐用年数-経過年数)+(経過年数 × 20%)
  • 耐用年数1年未満の端数は切り捨て、2年未満の場合は2年とする。

※出典:国税庁「No.5404 中古資産の耐用年数」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5404.htm

経過年数が分からない場合の考え方

法定耐用年数を経過していない場合、簡便法による耐用年数の計算には「経過年数」が必要です。しかし、中古ユンボや重機では、経過年数が分からないこともあります。

経過年数が不明な場合は、資産の構造や形式、表示されている製作時期などを考慮し、経過年数を適正に見積もることとされています。

※出典:国税庁「第5節 中古資産の耐用年数(通達1-5-5)」
https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kobetsu/sonota/700525/01/01_05.htm

中古ユンボ・重機の減価償却シミュレーション

ここまで解説した簡便法について、中古ユンボを購入したケースで考えてみましょう。

例えば、総合工事業で使用する法定耐用年数6年の中古ユンボを、経過年数3年の時点で購入したとします。

簡便法による耐用年数は、次のとおりです。

(6年-3年)+(3年 × 20%)=3.6年

1年未満の端数は切り捨てるため、この中古ユンボの耐用年数は3年となります。

耐用年数を算出したら、その年数に対応する償却率を確認し、定額法または定率法により減価償却費を計算します。

中古ユンボ・重機を購入する際の選び方

中古ユンボ・重機は、年式やアワーメーターだけで状態を判断できません。購入前に確認しておきたいポイントを紹介します。

年式だけで判断しない

中古ユンボや重機を選ぶ際は、年式だけで状態を判断しないことが大切です。同じ年式の重機でも、使用された現場や稼働頻度、保管状況によって機体の状態は異なります。年式が新しいから状態がよい、古いからすぐに故障するとは限りません。

アワーメーターを確認する

アワーメーターとは、ユンボや重機の累計稼働時間を示す計器です。中古重機がどの程度使用されてきたのかを確認する際の判断材料になります。

例えば、同じ年式のユンボでも、稼働時間が数百時間の機体と数千時間の機体では、使用状況が大きく異なる可能性があります。

整備履歴・修理歴を確認する

中古ユンボや重機を購入する際は、これまでの整備履歴や修理歴も確認しましょう。

定期的に点検や整備が行われていたか、どのような修理や部品交換が行われたかを確認することで、車両の管理状況を判断する材料になります。

また、購入後に必要となる整備や修理について販売店へ確認しておくと、導入後の費用も想定しやすくなります。

法定耐用年数と実際の寿命は異なる

法定耐用年数は、減価償却費を計算するための税務上の基準です。法定耐用年数を経過したからといって、ユンボや重機が使用できなくなるわけではありません。

実際に使用できる期間は、稼働時間や使用環境、点検・整備の状況によって変わります。

【実例】中古ユンボ・重機を紹介

片岡モーターズは、ヤフオクで中古ユンボ・重機の販売をしております。ここでは、実際の出品機体を比較し、中古ユンボの選び方やポイントを紹介します。

中古ユンボを比較しよう①|ヤンマーVIO17

ヤンマーViO17は、多様な現場に対応するコンパクトなミニユンボです。可変脚仕様を採用しており、脚幅を狭めることで狭い場所にも進入できます。実際に弊社が出品したヤンマーViO17を2台比較してみましょう。

項目 VIO17① VIO17②
中古ユンボ ヤンマーVIO17 ヤンマーVIO17
アワーメーター 782時間 772時間
現在価格 210万円 178万円
即決価格 218万円 198万円
主な装備 新品ブレーカー付き 新品ハサミ付き
その他 ワンオーナー

VIO17①と②のアワーメーターの差はわずか10時間ですが、現在価格には32万円の差があります。一方、①には新品ブレーカー、②には新品ハサミが付属しており、装備内容も異なります。

アワーメーターだけで中古ユンボの価格や購入条件を比較することはできません。稼働時間だけでなく、付属するアタッチメントや必要な作業内容も確認し、自社に合った機体を選ぶことが大切です。

※参考:ヤンマー「Vio17-1」
https://www.yanmar.com/jp/construction/products/excavator/vio17/

中古ユンボを比較しよう②|クボタ U-008

クボタU-008は、狭い現場での作業に適した後方小旋回機です。可変脚仕様により狭い場所への進入にも対応でき、コンパクトなボディに必要な機能を備えています。実際に弊社が出品したクボタU-008を2台比較してみましょう。

項目 U-008① U-008②
中古ユンボ クボタ U-008 クボタ U-008
アワーメーター 514時間 412時間
現在価格 138万円 128万円
即決価格 147万円 145万円
主な装備 ブレーカー付き ブレーカー配管付き

2台を比較すると、アワーメーターは②のほうが102時間少なく、現在価格も10万円安くなっています。一方、①にはブレーカー本体が付属していますが、②はブレーカー配管付きです。

同じ型番の中古ユンボでも、アワーメーターだけで価格の高低は判断できません。付属する装備や機体の状態なども確認し、購入後の用途に合った機体を選ぶことが大切です。

※参考:クボタ「U008」
https://www.kubota.co.jp/product/machinery/support/pdf/ex/U-10-3_U-008_K-005-3.pdf

まとめ|中古ユンボ・重機は減価償却と機体の状態を確認しよう

中古ユンボ・重機の減価償却では、新品と異なる耐用年数が適用される場合があります。簡便法による耐用年数の計算方法を確認し、定額法・定率法に応じて減価償却費を計算しましょう。

また、中古ユンボを購入する際は、アワーメーターだけでなく、整備履歴や修理歴、付属する装備なども確認することが大切です。

片岡モーターズでは、さまざまな中古ユンボ・重機をヤフオクに出品しています。ヤフオクの出品ページでは、機体の詳しい情報や、さまざまな角度から撮影した写真も掲載しています。

気になる機体がございましたら、最新の在庫情報をご確認ください。

ヤフオク取引実績・評価

  • 総合評価:475
  • 良い評価の割合:98.4%
  • 直近100件:100%
  • 直近6か月:100%
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株式会社片岡モーターズ

住所:静岡県富士市大淵4385-5

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